動点P ただし摩擦はないものとする

富山佳奈利公式サイト

たこみんFM 3回目は『すごい毒の生きもの図鑑 わけあって、毒ありです。』をご紹介しました

 

今回は、年齢を問わず、楽しくてためになる本を選びました。

 

今回ご紹介したのは『すごい毒の生きもの図鑑 わけあって、毒ありです。』です。

 

すごい毒の生きもの図鑑 わけあって、毒ありです。 (単行本)

 

出版社のページはこちらです。(特設ページです)

www.chuko.co.jp

 

番組のゆるい文字起こしを載せておきます。

音声はstand.fmなど、Podcastから配信されています。

stand.fm

 

ちなみに、こんな内容です。

 

 

オープニング

富山佳奈利の理科本クラブ。

こんにちは。サイエンスライターの富山佳奈利(とやま かなり)です。

 

この番組では理科好きの私が、ぜひあなたにも読んで欲しい本を毎週一冊ご紹介いたします。

 

ご紹介する本のジャンル発売時期、書籍やムック、雑誌といった形態にはこだわりません。 「面白い!あなたにもぜひ読んで欲しい!」そう思った本たちを大切なあなたに、ふんわりとお引き合わせする番組です。

 

第3回目は、 私が大好きな2時間サスペンスには欠かせない小道具である『毒』をテーマにした本をご紹介いたします。 

 

タイトル紹介

タイトルは『すごい毒の生き物、図鑑 訳あって毒ありです。』"です。”までがタイトルです。

とっても礼儀正しいタイトルなのですが、中身は全部『毒』のお話になっています。 

 

著者紹介

こちらの本は、中央公論新社から発売されています。

著者をご紹介しますね 今回は、ウラケン・ボルボックスさん(絵・本文)というイラストレーターの方と、それから毒の専門家である船山信二先生(監修)です。

 

この本を選んだ理由

今回この本を選んだ理由は、私の周囲のことなのですが、 ゴールデンウイークくらいから、家庭菜園の話題であったり、山菜取りの話題なんかが増えてきたんですよね。 
で、大体は楽しくて美味しい思い出になるのですが…日本全体っていうふうに見ていくと、この後に増えてくるのが様々な毒による中毒のニュースなんです。 


例えば、触ってしまったら、ちょっと痒いっていう程度のものから、うっかり体に入るとポックリ死んでしまうものまで、 身の周りには実に様々な毒を持つ生き物が暮らしているんです。意外と忘れてますよね。


特に去年ぐらいからは、カエンタケといって触ると化学やけどを負ったような、すごく痛い目に遭うキノコが 急速に増えていたり、というニュースもあって。

そういう危ないものに、うっかり触れて、残念な思い出を増やさないためにも、まずは 毒のある生き物について、少し知識を持っておきたいなと思いまして、この本をご紹介させていただきました。

 

ざっくりな紹介です

それでは、ざっくりな内容の紹介です。

最後のコラムのページまで入れて、159ページ。 これまで紹介した本よりは、ちょっと薄めの手軽な感じがあるサイズ感です。

色は、オールカラーで、イラストが満載。 もう、どのページからでも読み始められます。ちょうど、見開きで1テーマっていう形になっているので、気が向いたところをパラパラめくったり、ニュースで耳にした名前を探してみたりっていうのもいいかもしれません。

 

全ページふりがなついております。最高です!

小学校低学年のお子さんから、もう内容的にはですね、サスペンス大好きな大人まで楽しめます。 

どのくらい、たくさんの毒の生き物が紹介されているのか、ちょっとか軽く数えてみたんですが。


陸地、水辺エリアで27種類、海や磯で26種類、 もっと身近なところに生えている植物というくくりで19種類、 それから「おいしい植物とそっくりで毒のある植物」というくくりが12種類。

そこに、なかなか刺激的なコラムが7話という形になっていました。

 

今年ですね、2023年5月SNSで話題になったナガミヒナゲシ、これは130ページで登場してきます、確認してみてください。 


うっかりで食べてしまう毒、この中で有名なものはやっぱり毒キノコとそれから水仙(スイセン)かなと思います。


他にも、「部分的に毒」とか「場合により毒」とかいろろな毒が出てくるので、 私はすごく楽しみながら何度も読み返しました。

 

「今日の128ページ」のお時間です

それでは、今日の128ページです。 

せっかくなので、 ご紹介した本の128ページ目には何が書かれていたのか、これを毎回チェックしていきたいと思います。


128ページで取り上げられているのは、ニセアカシア


これは第3章身近なところに生える毒、植物のコーナーですね。

すごいサブタイトル、「 無敵の毒パワーで日本各地を侵略中」。

なんとこれは侵略的外来集に当たるのだそうです。 

しかもですね、必殺技「虫ヨラーズ」で危険度が2、これはどういうことかというと、いたるところに、いろいろな部位に毒があるとなので、それを食べる虫や動物が、まあ毒があるので ね中毒を起こして死んでしまったり、もう食べなくなったり。そうすると生き残る確率高くなりますよね。というのが、 この植物の生存戦略なんですね。

 

…とはいえ、とはいえ、人間ですなんとですね。


花びらには毒がないということで、この花を美味しく食べる調理方法が書いてあります。 
と同時に、この木の皮を食べた家畜の馬が中毒をしたという話も書いてあるんですが(笑) なんでしょう。馬でさえ(!?)食べられないものも美味しく食べようっていう人類の心意気いいなって思います。

 

 

脱線しま~す

ちょっとネットで検索してみたのですが、世界中にですね、わざわざ毒消しをしてまで食べる食材っていうのが あるようなんですよね。日本だと、 例えば大飢饉で他に食べるものがないので、ソテツを毒抜きして食べたとかっていう記録を見たことはあるんですが、


そういうわけではなくて、珍味としてとか、とにかくわざわざ毒を抜いてまで食べたいっていう人類の 好奇心なのか、なんなのか。私も人類なのですが、ちょっとわからないなという情熱を感じつつも、 そういうところもまた毒の魅力なのかなと思ったりもしています。

 

ところで、毒の侵入口って、どのくらいあるんだろうかっていうのを考えてみたんですが。

まず口から飲んだり食べたりする、 息を吸う。それは鼻からも一緒ですよね。意外と忘れがちなのが目で、 眼球に直接毒がかかると、これは被害が大きいので要注意。

なので、危ないことをするとき、危険な実験をするときは、専用のゴーグルをかけたりしてますよね。 
あと、うっかり触ってしまうっていうことでは、皮膚全部が当てはまります。特に手のひらもそうなんですが、 足ですね、海なんかで、なんか踏んづけてしまったっていうこと多いと思います。

私は素足に下駄で、雨降りの山の中を歩いて、ヤマビルが足にくっついてきたことがありました。まあ、完全なる油断なんですが、 油断は大敵だなっていうことも一つ覚えていてほしいなと思います。

 

エンディングと次週予告

そろそろ、エンディングの時間ですね。 
今回、ご紹介した本は、毒を持つ生き物だけを集めたものでした。


しかし、私たちの身の回りには、使い方を誤ると毒になってしまうものがたくさんあります。例えば、洗剤とか化粧品、 消毒薬は薬ってついてるけど、毒になりますよね。それから、本来は健康になるために使う医薬品も、 容量用法を守らなければ、人体に有害になってしまいます。

 

それから、私たち人類にとっては、チョコレートや玉ねぎのように美味しい食べ物、おやつ、ただのご飯の材料なんですが、 ペットの犬や猫、それから、小鳥たちにとっては、毒になってしまうというものもたくさんあります。 
この機会に是非、自分や家族ペットにとっての毒、それはどのようなものがあるのかなど、範囲を広げて調べていていただけたらいいなと思いました。

 

来週はミスターブラックホール、 国立天文台水沢VLBI観測所所長で天文学者の本間希樹先生の著書、 『国立天文台教授が教える ブラックホールってすごいやつ』をご紹介します。どうぞ、お楽しみに!

お相手はサイエンスライターの富山佳奈利でした。